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探偵宛の手紙

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探偵宛の手紙

助手が探偵のために丁寧に整理した手紙の束。どの封筒にも転送スタンプがびっしりと押されている。 「不死の名探偵」様へ         平素よりお世話になっております。美しい景色と快適な気候を楽しめる自然環境の中、お客様に細やかで行き届いた癒しのサービスを提供する自然共生型リゾート「モリア」です。         現在、お客様のアカウントの残高が不足しており、ご契約中の療養者様の次期のサービス費用のお支払いができない状況です。         恐れ入りますが、1標準月以内に小切手を指定の場所へご郵送くださいますようお願い申し上げます。期限までにお支払いが確認できない場合、新鮮なバナナ、熱帯雨林の造景、恒温バスタブを含むすべての付加サービスを一時停止とさせていただきます。         すでに期限内にお支払いがお済みの場合は、本手紙は行き違いとしてご容赦ください。ご理解とご協力のほど、よろしくお願い申し上げます。 …… おっさんへ         あれから、一度も故郷に帰ってないだろ?         お前の故郷——カランシュタット。前に話してくれたことがあったよな?いつもどんよりしていて、路地裏の階段には必ず血の痕がついてる。暗くて枯れた原っぱにはいつもけむくじゃらの獣が悲しそうに遠吠えを上げてるってさ。         実はついこの間、カランシュタットの近くに寄ったんだ。あそこ、今どうなってると思う?         逃げてきたやつらが定住して、イバラを切り倒し、古い教会を取り壊して、石ころで畑を作ってたんだ。もう少ししたら、ここは昔誅羅が手先を育てるための血濡れた巣窟だったとか、化け物を狩り尽くした最後の狩人がいたとか…下手したら「黒教会」ってあだ名まで、全部きれいさっぱり忘れられるだろうな。夜になって、焚き火の煙が散って、テントの中に蝋燭が1本ずつ灯されるのを見たんだ。その光は明るくて、脆かった——銀河を吹き抜く弱い風でも、簡単に吹き消してしまえるほどにな。         そこで俺はここに残ろうって決めたんだ。少なくともしばらくの間にはな。勝手なことするなとか言わないでくれよ。俺たちにはもう帰る場所がないかもしれないが…こいつらには、まだあるからさ。 …… お得意様へ         ラマンチャさん、ご無沙汰しております。最近はすっかりお店に来られなくなりましたが、今でもお客様の間で話題になることがありますよ。         あなたの話をするお客様の半分があなたの居場所を探しており、その中では大体半分の方が、あなたを殺そうとしているようです。居場所を探しているお客様たちによると、あなたは猟首であり、孤高なる長の狼で、その牙で絶滅大君の胸を噛みちぎったこともあるという。一方であなたを殺したがっている方々によれば、あなたは肉親を殺した化け物であり、復讐のために独りよがりにもレンジャーたちを奈落まで道連れにしたあげく、1人で逃げた卑怯者だという。         ずいぶん前のことになりますが、ウェンワークから生きて戻ってきた巡海レンジャーの方が上着の袖をたくしあげて、傷だらけの腕を見せながら、絶対にあなたに代償を払ってもらうと言い放っていました。彼とはすっかり意気投合しましたよ。お店でのツケはいつ払ってくれるんですか?忘れたとは言わせませんよ。         もっと前には、何人かの雲騎軍が押し入ってきて、あなたに幽囚獄へ侵入し、脱獄を手助けした疑いがあると言ってきました。ハッ、やりますね。仙舟へは朱明の職人を探しに行かれた記憶でしたが、どういう経緯で牢屋に潜り込んだのですか?         最近情報屋から話が入りまして、どうも「眇目の梟」があなたの足取りを掴んだらしいです。彼女はあなたがモリアに預けた仲間たちを捕まえて、その視界を奪い、彼らを通してあなたの居場所を掴めようとしたそうです。ご安心ください、仲間たちの治療は私から義体専門医に依頼しております。それはさておき…「眇目の梟」はずいぶんと残酷な手を使いますね。         あなたが名を馳せていた頃、どれほどの人々の恨みを買ったのかわかっています。そのやり方にとやかく言うつもりはありませんが、巡海レンジャーの2大猟首に同時に追われるなんて、本当に大したものです。         2大というのは、実は昨日、「失心の熊」に憧れている新人レンジャーの数人が押しかけてきて、あなたとの関係を問い詰められたんです。ボスの仇を討つと、彼らは言っていましたよ。         彼らの話だと、あなたは原始博士の極秘ファイルを売り飛ばし、ナビゲーターのシケンが残した物を持ち逃げし、スターピースエンターテインメント傘下の星で豪遊しているという。それで彼らは(本当にあまちゃんですが)あなたを見つけ出して、分け前をもらおうとしているようです。         その時、ちょうど銃の腕が立つカウボーイの坊やがその場に居合わせていて、その若いレンジャーたちをたっぷりと可愛がってあげました。しかし坊やは嘘が苦手なようで、あなたの居場所を知っていることが見え透いていたのです。ですので、彼にこの手紙を届けることをお願いすることにしました。とにかく、気をつけた方がいいですよ。         酒代のツケはきちんと払っていただきますので、その前にうっかりやられたりしないよう、お願いしますね。 手紙の端っこにある殴り書き:語り部くん…ここ何日かは戸締りを忘れないようにな。