「でも、みんなが話してたベロブルグのお話、僕、聞いたことない…」彼女はまだ何か言おうとする弟を自分の後ろに庇った。「あなたたちはランドゥーの者よ。特にセーバル、あなたもいずれ選択をしなければいけない」弟は悪くない、彼女はそれを知りながらも、どう言い返すか分からなかった。そして1日中怒りを抱えながら、彼女はひっそりと決意した。「私も大人になって、いつの日か選択をするんだ……」「自分だけの選択を」