重量級陸巡艦「バトルシップ」のエネルギーコアから入手したクーヴァキ装置。
フォンテーヌ運動エネルギー工学科学研究院は、いくつかの元素工質エンジンにおける理想循環モデルを定義したが、いずれのモデルにおいても最も完璧な循環数は4とされている。オルジェイナヤ・パラタとパハ島の実験設計局のエンジニアたちは、クーヴァキを元素力とは異なる工質と見なす傾向にあるものの、4循環以外の設計は非効率的で実用的でないことが証明されている。ある意味、「4」という循環は世界の奇妙な好みなのかもしれない——もちろん、世界に好みなどないのかもしれないが。世界からすれば、自らを聡明と思い込み、勝手な憶測を立てる凡人の習慣こそが、最も奇妙な「好み」と言えるのだろう。